NPO法人 神奈川県障害者自立生活支援センター

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住宅街にグループホームは来てほしくない、って?!

川崎市の小児科クリニックの院長が、精神障害者のグループホームの設置に反対する署名を率先して開始し、その内容をブログにアップした。その行為や思想性に対して、様々な方から批判が相次いでいる。(医師に同調する意見もあるようだが。)
曰く「降って湧いた災難。10人の統合失調症(昔の分裂病)を入居させると言ってきたのです。皆さんの隣にいきなり精神障害者が大勢来ても、どうしようも無い(法律も味方してくれない)というのはおかしくないでしょうか?通院して薬は貰っているそうですが、変動したらどうするのでしょうか?入居に反対する署名をはじめます・・・」
私たちは、住み慣れた地域で自分らしく生活するためにグループホームは欠かせないものと考えています。地域の住民と接点を持ちながら暮らす。世話人等の支援を受けることはありますが、ごく当たり前の社会生活なのだと思います。
それを否定するための力を集めるため署名をする、という行為に対して強い憤りを禁じえません。保健医療を地域で担う立派な医師であったとしても、それが免罪符になることはありません。むしろ、地域医療に関して無理解であるかのごとき対応については、医師としての専門性を疑わざるを得ません。
障害があることを隠しながら暮らすしかない、という歴史もありました。今も、個人的にそうせざるを得ない方がいることは承知しています。しかしながら、地域社会に受け入れることを拒絶する思想が脈々とこうして生きていることに対して、心から抗議します。
(キルク職員一同)

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