NPO法人 神奈川県障害者自立生活支援センター

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3年目の「3.11」に思う

東日本大震災から3年が経とうとしています。この2年の間、被災者の声、資料映像、支援団体による報告を通して、全国各地で3.11の経験から得た課題などを共有してきました。

3年目を迎える今年、この3.11を風化させないための活動が必要になってくると思います。講演会などでお招きいただくと、各地で2つのテーマが必ず出てきます。「防災マニュアル作成」と「日ごろからの地域とのつながり」です。

今後はこの2つのテーマを具体化することだと思います。地域とのつながりというそれぞれの意識は重要ですが、正直、その意識を持ちつづけることは難しいことです。その為にマニュアル作成し、意識を形にして残すことは必要です。一方で、マニュアル作りから入ってしまうと、なぜこのマニュアルが必要なのか伝わらない可能性もあり、マニュアル+αの行動が難しくなる場合もあります。普段からの意識があるからこそ、マニュアル作成の必要性にみんなが気付くのだと思います。

私自身も福島から神奈川へ生活の場を移し、2年目になろうとしています。今も、3.11を契機に地元から離れ生活している方が多くいます。そういった方々が被災者という立場だけではなく、地域の仲間として受け入れられ自分らしい生活をおくれることが、「地域とのつながり」への第一歩だと感じています。障害のある私たちが、きちんと入っている地域づくりをめざしていかなければなりません。

小野 和佳(元いわきIL職員)

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